ZOZOTOWNは、株式会社ZOZOが運営している大型ファッションECモールです。
ZOZOSUITSやZOZOMATを独自にリリースすることによって、従来のアパレルECの弱点であった社着ができないという点をカバーしています。
ユーザビリティの向上をサポートする革新的なアイディアとして大きな注目を集めました。
今回はそんな株式会社ZOZOやZOZOTOWNについてご紹介していきましょう。
ZOZOTOWNを運営している株式会社ZOZOについて
まずは、ZOZOTOWNを運営している株式会社ZOZOがどのような会社なのか、その概要からみていきましょう。
会社概要
株式会社ZOZOは1998年5月21日に設立された会社です。
代表取締役社長兼CEOは澤田 宏太郎氏が務めています。
2020年3月末日時点の資本金は1,359,903千円となっていることから、成長率の高さも伺えるでしょう。
本社の所在地は千葉県で、物流拠点が千葉県内に2ヶ所、茨城県内に2ヶ所となっています。
主要子会社にはシステム開発やWEBデザイン、技術開発などを行っている株式会社ZOZOテクノロジーズがあります。
企業理念
株式会社ZOZOは、「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念に基づいた事業を行っています。
大型ファッションECモールを運営していることから、ファッションという側面から政界に笑顔を提供できるような会社であり続けたいという思いが込められていると考えられるでしょう。
主要な取引先
株式会社ZOZOの主要な取引先は、アディダス ジャパン株式会社や株式会社アダストリア、株式会社アーバンリサーチ、株式会社アンダーカバー、株式会社エイネット、株式会社シップス、株式会社トゥモローランド、株式会社ナイキジャパン、株式会社ナノ・ユニバース、株式会社ノーウェアなどとなっています。
提供している主なサービス
株式会社ZOZOが提供している主なサービスには、ZOZOTOWN、WEAR、ZOZO、ZOZOUSED、Fulfillment by ZOZOです。
ZOZOTOWNが多くの人に指示されている理由とは?
ZOZOTOWNが多くの人に指示されている理由には、近年問題視されている若年層の消費離れという社会現象を打破するための仕組みづくりができたからだと考えられます。
ターゲット層をしっかりと絞り込み、的確なアプローチをできたからこそ、これほどまで指示されるようになったと言えるでしょう。
ZOZOTOWNがターゲットとする層はとても明確になっています。
そのターゲット層というのは、20代~30代の男女で、平均年齢は32.8歳です。
ファッションに重きを置いたECサイトで男女ともにターゲットにしているケースは珍しいですが、ZOZOTOWNは成功しています。
これは創業者である前澤友作氏がファッション好きで、メンズ服をネットで販売していたことがルーツになっているからだと言われています。
女性向けのファッションECサイトは多く存在していますが、男性向けはほとんどありません。
そのため、男性に支持され続けているのです。
そんなZOZOTOWNでは現在、954店、3,928ブランドを取り扱っていて、1日におよそ2,900点もの新着商品が届くようになっています。
トレンドを先取りすることもできるため、ファッションリーダーへのアプローチにも力を入れています。
スマートフォンを駆使する世代をターゲット層としてリリースされたファッションコーディネートSNSアプリ・WEARも魅力を高めているポイントの1つです。
WEARは、コーディネートの画像を投稿したり、アイテムを多岐に渡る条件から検索したりできるアプリとなっています。
コーディネート例を参考にしながら商品を選ぶことができるため、ECサイトならではの試着できない問題を解決するための役に立っています。
株式会社ZOZOが提供する魅力的なサービスについて
株式会社ZOZOは、様々なサービスを提供しています。
最後に、具体的にどのようなサービスを提供しているのか、どのような魅力があるサービスなのかといった点についてみていきましょう。
WEAR
WEARは、先ほども説明したようにコーディネート画像などを見ながらファッションアイテムを選択できるアプリです。
最新のファッションに敏感なおしゃれさんのコーディネートを参考にしながら、全身のコーディネートを考えることができます。
2013年にローンチされたこのアプリは、現在でも根強い人気を誇っています。
WEARで気になるアイテムを見つけた場合、ZOZOTOWNに飛ぶこともできるため、購買行動を促す動線もしっかりと構築されていることが分かるでしょう。
最近ではInstagramのショッピング機能を活用するECサイトも増えてきましたが、どこよりも早くZOZOTOWNはそのような仕組みを取り入れたビジネスを行っていたということになります。
ZOZO USED
ZOZO USEDは、2012年にローンチされたサービスです。
買取サービスや買い替え割、いつでも買い替え割といったサービスを提供しています。
買取サービスに関しては2019年12月に終了している点に注意しなければいけません。
新品の商品ではないため、中には使用感があるものもあります。
しかし、比較的綺麗なアイテムが多くなっているため、利用してみる価値はあるでしょう。
ただし、ZOZO USEDで取り扱っている商品は中古アイテムなので一点ものです。
そのため、気になるアイテムがあった場合は早めに購入した方が後悔せずに済みます。
Fulfillment by ZOZO
Fulfillment by ZOZOは、futureshopとZOZOが提供している物流プラットフォームサービスです。
連携をスタートするとZOZOTOWNに出店され、futureshopでECサイトを構築できます。
つまり、ファッションブランドやアパレルブランドは自社のECサイトとZOZOTOWNの双方で在庫の連携が実現できるのです。
連携することによって、発送業務を委託できる、在庫を集約して一元管理ができる、戦略パートナー向け特別価格で運用にかかる手数料が0円になるといったメリットを享受できます。
ブランド自体の認知度を高めたり、売上を向上させたりするといった効果ももちろん期待できます。
それだけではなく、自社のECサイトの成長にも起因すると考えられるため、Fulfillment by ZOZOの利用を検討してみる価値は大いにあると言えるでしょう。
利便性も高まっていくため、ユーザーにとってもメリットが増えていくため、より購買行動へつなげやすくなるとも考えられます。
ZOZOTOWNを運営している株式会社ZOZOでは、このようなサービスを提供しています。
これらのサービスは株式会社ZOZOならではの強みを生み出す要因にもなっていることから、魅力的なサービスだと言えます。
若者をメインターゲットにしていることから、今後はその世代により寄り添えるようなサービスへと変化させていくことも期待できるでしょう。
まとめ
株式会社ZOZOは、大型ファッションECモール・ZOZOTOWNを運営している会社です。
1998年5月21日に設立されて以来、ECサイトにおいて革新的な取り組みを行ってきた会社でもあります。
アディダス ジャパン株式会社や株式会社アダストリア、株式会社アーバンリサーチ、株式会社アンダーカバー、株式会社エイネット、株式会社シップスなどの大手企業と取引を行っていることから、その実績は確かなものだと言えるでしょう。
WEARのように従来のECサイトの弱点となる部分を補えるようなサービスも積極的に取り入れ、多くの人から利用されています。
このことから、株式会社ZOZOが行っている取り組みや提供しているサービスは、時代のニーズに合わせたものとなっていることが分かります。
今後も、サービスの質を高めていきながら、若年層をターゲットとしたサービスを提供していくことが期待される会社です。
コラム筆者
ECコンサルタント・アドバイザー
安田昌夫
- 東京都出身1984生まれ
- ECサイト運営歴10年で広告費をかけずに45万PVを達成
- 適切な集客・広告運用のサポート・無駄な広告費をカットするためのアドバイスを得意とする
- 月商1200万円突破