コラム

PPC広告とは?メリット・デメリットとリスティング広告との関係性

ECサイトの運営やWEBマーケティングに関わっている方であれば、PPC広告という単語を聞いたことはないでしょうか?

広告の一種であるのは何となく理解できますが、具体的に何かと聞かれると説明に困る方もいるでしょう。

リスティング広告との違いなどよく分からないことがあります。

しかし、PPC広告は売上アップにつながる手法であり、活用できた方が有利です。

そこで今回は、PPC広告のメリット・デメリットやリスティング広告との関係性についてご紹介します。

PPC広告の知識を身に付けて、店舗の売上アップを目指しましょう。

PPC広告とは

PPC広告とは「Pay Per Click」の略称です。

広告で費用が発生する手法の1つであり、表示された広告が1回クリックされるたびに費用が発生します。

クリックが費用発生の条件であるため、広告表示だけでは料金が発生しません。

PPC広告はブランドの認知ではなく、利益アップを目的とした場合にも用いられます。

そのため「店舗の収益を上げたい」「利益改善を図りたい」といった時には最適なシステムでしょう。

PPC広告はクリックを起点に広告費が発生する特徴から、クリック課金型広告とも呼ばれます。

クリック課金型広告としては、他にリスティング広告やディスプレイ広告、SNS系広告があります。

これらもPPC広告に含まれるため、売上増加を狙う際には効果的な手法です。

PPC広告はインターネットを活用した広告のメインとされており、売上や成果向上には欠かせません。

PPC広告とリスティング広告との関係性

PPC広告とリスティング広告について、「違いがよく分からない」という方は多いでしょう。

考え方としては、PPC広告の中にリスティング広告が含まれるとイメージしてください。

上述の通りPPC広告の種類は複数あり、そのうちの一種がリスティング広告です。

しかし、リスティング広告には検索連動型広告とコンテンツ連動型広告の2種類があり、このうちPPC広告の対象となるのは検索連動型広告だけです。

検索連動型広告とは、簡単にできる広告手法として多くの企業が利用している広告システムです。

たとえば、インターネットの検索エンジンに調べたい単語を入力して検索すると、検索結果が出てくるでしょう。

その時に画面に表示されるテキスト広告が、検索連動型のリスティング広告です。

一方のコンテンツ連動型広告とは、Googleなどのサービスや協力サイトに掲載される広告です。

この場合の協力サイトは、ブログやメール、ニュースなど多岐に渡るもので、テキスト以外の広告も掲載できます。

視聴者が見ているコンテンツに伴って表示され、動画や画像を使ってユーザーを惹きつけることも可能です。

コンテンツ連動型の中にはクリックによって費用が発生するPPC広告もありますが、表示回数やコンバージョンによって費用が発生するケースもあります。

そのため、リスティング広告が全てPPC広告に該当するわけではありません。

リスティング広告はPPC広告の一種であり、コンテンツ連動型を含むため、必ずしもPPC広告に該当するわけではないと理解しておきましょう。

代表的なPPC広告

では、具体的にどのような広告がPPC広告に該当するのでしょうか?

代表的なPPC広告は、以下の通りです。

・リスティング広告:Google Adwords、Yahoo!スポンサードサーチ

・ディスプレイ広告:Googleディスプレイネットワーク、Yahoo!ディスプレイネットワーク、Criteo

・SNS系広告:Facebook広告、Twitter広告

注意点として中にはクリック課金型ではなく、表示回数などによって費用が発生する仕組みに変更できる広告もあります。

PPC広告のメリット

PPC広告は企業でも利用されている広告システムで、メリットがあるから数多くの人が使用しています。

ここではPPC広告のメリットについて解説します。

・柔軟に編集や修正ができる

PPC広告のメリットの一つは、広告効果を検証しながら軌道修正がしやすいことです。

雑誌や新聞などのメディアの場合、途中で広告内容を編集したいと思っても難しいでしょう。

広告効果が薄かったり、諸事情により修正を加えたかったりしても、一度掲載してしまった後は、そのまま掲載し続けなければなりません。

しかしPPC広告であれば、すぐに広告の編集や修正ができます。

追加料金などの余計なコストもかからないため、経済的にも良いでしょう。

またパソコンがあれば即座に編集可能なので、場所や時間に捉われることもありません。

外出先や出張先からでも広告効果を確認して、広告の修正や停止が柔軟にできます。

・効果測定をもとに広告の改善ができる

コンバージョン数(CV)や閲覧数が把握できるため、適切な広告改善ができます。

広告が表示された回数、クリック数、商品の購入や問い合わせに結びついたコンバージョン数などデータ分析していけば、さらなる広告効果が望めるでしょう。

数値をチェックして効果を測定することは、売上増加に欠かせません。

消費者の行動を把握して課題や改善点を見つけ出し、改善を続けていけば広告効果も高くなります。

最初から効果的な広告を打ち出すことは難しいため、テストを繰り返しながら広告効果を最大にしていきましょう。

・購買意欲の高いユーザーが見つけられる

PPC広告は、クリックによって費用が発生するシステムです。

ユーザーが広告をクリックするということは、その広告に興味を持っているからであり、興味関心を持たないユーザーは当然クリックしません。

企業側としても購買意欲のあるユーザーにピンポイントでアプローチした方が、費用対効果も高くなります。

おそらくPPC広告を利用する大半は、自社製品やサービスの購入につなげたいからでしょう。

PPC広告はユーザーの興味をきっかけに、他の製品やサービスを販売することに適しています。

購買意欲の高いユーザーを見つけるにも有効な方法です。

PPC広告のデメリット

PPC広告であればコストを抑えながら、効果的に利益アップを目指せます。

しかしデメリットもあるため、利用前に把握しておきましょう。

・単価が高くなってきている

近年はPPC広告の利用者が増加しており、単価が上がってきています。

PPC広告は、キーワードによって単価が異なる広告です。

競合が多いキーワードほど高単価になりやすい傾向があるため、狙うキーワードによってはコストが高くつく可能性があります。

この場合、単価と成約率のバランスを見て、PPC広告を利用するか判断しましょう。

たとえば「スマホ買い替え」というキーワードのクリック単価が300円だとします。

10回のクリックで3,000円の費用が発生しますが、クリックした時の成約率が高く、費用を回収して利益が出るのであれば広告を掲載する意味があるでしょう。

単価が高くて利益がほとんど出てない場合には、キーワードを変更して、単価を下げることも考えます。

・地道な改善が必須

PPC広告の特徴は、広告効果のデータを参考に修正や編集ができる点です。

そのメリットを最大限に活かすには、測定結果をもとにした地道な改善が必要です。

そのためPPC広告を使えばすぐに成果が上がるわけではなく、相応の時間を要することになります。

使用するキーワードやクリックされやすい広告を分析して、コツコツと改善に努めていきましょう。

専門商品を売るサイトはPPC広告と相性が良い

PPC広告は、専門商品を販売するサイトと相性が良いです。

たとえば海外アンティークを取り扱っている場合は、海外アンティークの情報を発信しているメディアに広告を載せれば、ユーザーの興味を引きやすくなります。

製品やサービスの購買層をイメージして、広告を掲載できれば売上アップにつながりやすくなるでしょう。

まとめ

豊富なメリットを持つPPC広告は、多数の企業で利用されている広告システムです。

費用はクリックがあった際に発生するため、広告費を抑えることができ、購買意欲の高いユーザーにアプローチできます。

リスティング広告もPPC広告の一種ですが、コンテンツ連動型の場合はPPC広告でない可能性もあります。

コンバージョン数や閲覧数などのデータをもとに細かく広告を改善していけば、次第に売上もアップしていくでしょう。

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